新規事業のために借入する。その判断は正しいのか?
- 仁徠 神意堂
- 7月9日
- 読了時間: 4分
更新日:1 日前
― 借入を考える前に整理しておきたいこと ―

新規事業を始める際、「借入」を検討する経営者は少なくありません。
_____
創業して十年。
売上は大きく伸びているわけではありませんが、大きく落ち込むこともなく、毎年ある程度安定しています。
そんなある日、ふと思います。
「このまま同じことを続けていて、五年後、十年後も大丈夫だろうか。」
市場は変わり、お客様のニーズも少しずつ変化しています。
今の事業だけに頼るのではなく、新しい売上の柱を育てておいた方がいいのではないか。
そう考え始める経営者は少なくありません。
しかし、新しい事業を始めるには、利益が出る前に資金が必要になります。
そこで、多くの経営者が新規事業を始める際、「借入」という選択肢を考え始めます。
新しい事業には、最初の「栄養」が必要
新規事業は、アイデアだけでは進みません。
設備の導入、ホームページの制作、広告宣伝、システム導入、店舗や事務所の契約、人材採用など、利益が出る前に先行してお金が必要になる場面が数多くあります。
新しい事業は、種をまいただけでは育ちません。
水や肥料が必要なように、事業にも最初の「栄養」が必要です。
その栄養となる資金を自己資金で準備するのか、それとも借入を活用するのか。
ここで経営者は、大きな判断を迫られます。
借入が悪いのではない。判断が大切
借入という言葉に、不安や抵抗を感じる方もいるかもしれません。
しかし、借入そのものが悪いことではありません。
事業を成長させるために必要な資金を調達することは、経営ではごく自然な判断の一つです。
一方で、「借りられるから借りる」という考え方には注意が必要です。
借りられる金額と、本当に必要な金額は必ずしも同じではありません。
必要以上の借入は、その後の返済負担や資金繰りに影響する可能性があります。
だからこそ、「借りられるか」ではなく、「本当に必要な投資なのか」という視点を持つことが大切です。
借入の前に、事業計画を整理する
「だいたい1,000万円くらい借りよう。」
そんなふうに、先に借入額を決めるのではなく、
「何に、いつ、いくら必要なのか。」
「その投資によって、いつ頃から売上につながる見込みなのか。」
「もし予定どおりに進まなかった場合でも、事業を続けられる資金は残せるのか。」
こうしたことを一つひとつ整理していくことで、本当に必要な資金の額が見えてきます。
もちろん、銀行などの金融機関から融資を受ける場合は、事業計画書の提出を求められることが一般的です。
しかし、事業計画書は銀行へ提出するためだけの書類ではありません。
「なぜこの事業を始めるのか。」
「何に資金が必要なのか。」
「その計画は現実的なのか。」
これらを自分自身で整理し、客観的に見つめ直すための大切な資料でもあります。
大切なのは「借りられるか」ではなく「今、始めるべきか」
借入は目的ではなく、事業を前に進めるための手段です。
だからこそ、本当に考えるべきことは、「いくら借りられるか」ではありません。
「この事業を今始めるべきなのか。」
「その投資は将来につながるものなのか。」
「今の会社の状況で進めても無理はないのか。」
そうした視点から判断することが大切です。
事業計画そのものが良くても、始めるタイミングが早すぎたり、反対に慎重になり過ぎて機会を逃してしまったりすることもあります。
経営では、「何をするか」と同じくらい、「いつ始めるか」という判断も重要です。
神意堂では、経営判断を整理するお手伝いをしています
神意堂には、
「この新規事業は利益につながるだろうか。」
「設備投資をしても回収できるだろうか。」
「借入をしてまで始める価値はあるのだろうか。」
「今始めるべきなのか、それとももう少し待った方が良いのか。」
このような経営判断に関するご相談も寄せられます。
五行易では、「借りられるかどうか」を見るだけではありません。
事業全体の流れや投資のタイミング、計画に無理がないかなど、さまざまな角度から状況を整理し、判断材料の一つとして活用することができます。
最終的に判断するのは、経営者ご自身です。
神意堂では、ご自身が納得して判断できるよう、状況を整理し、経営判断の材料をお伝えしています。
