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資金が足りない。借りるべきか、待つべきか迷ったとき
苦しいときほど、「借りれば何とかなる」が頭をよぎる 日本経済や業界全体が不安定な時期に、 自分の会社も実際に苦しい状況になったことがありました。 そのとき、以前からお世話になっていた会社の社長から、 「今なら、〇〇だったら最大で5,000万円くらい融資を受けられると思うよ」 と話されたことがあります。 正直、その金額を聞いたとき、 「それだけあれば、しばらくはやっていけるかもしれない」 と思いました。 でも同時に、すぐに別の感覚も出てきました。 本当に、うちの会社の規模でそこまで必要なのか。借りるのはいいけれど、それは返していかなければならないお金だよね。そう思ったのです。 借りること自体が悪いわけではない もちろん、事業をしていれば資金が必要になる場面はあります。 たとえば、 売上の入金より先に支払いが来る 新しい仕事のために先に仕入れが必要になる 人件費や運転資金が先に必要になる こういうことは普通にあります。 だから、借入そのものが悪いという話ではありません。必要な借入もあります。 ただ私はそのとき、 「借りられるなら借りた方がい
仁徠 神意堂
5月7日


売れている、売上もある、契約も取れている。なのに資金繰りが苦しいのはなぜか
売上は上がっている。 契約も取れている。 仕事も動いている。 それなのに、なぜかお金が苦しい。 経営をしていると、こういう時期があります。 私自身、会社をやっていた頃、まさにそうでした。 大きな仕事が取れた。 契約も決まった。 請求書の金額も、始めた頃よりずっと大きくなっていく。 傍から見れば、順調です。 でも、不思議と 「儲かっている」実感がない。「お金が残っている」感覚もない。 むしろ、 忙しくなればなるほど苦しくなる。 そんな感覚がありました。 売上があっても苦しくなる理由 理由はシンプルです。 売上と、手元に残るお金は別だからです。 仕事が増えると、 スタッフが増える 外注先が増える 発注先が増える つまり、 入金より先に出ていくお金が増える。 これが起きます。 さらに、お客様の会社規模が大きくなるほど、 受注 → 納品 → 請求 → 入金 この流れが長くなります。 入金が2か月後。 場合によってはもっと先。 でもその間にも、 外注費 人件費 材料費 経費 こうした支払いは先に発生します。 特に外注先は、待ってくれないことも多い
仁徠 神意堂
5月7日


現場の違和感に気づいたとき、社長は何を見る?
前回の記事では、 現場に違和感があっても、すぐには変えられないことがある、という話を書きました。 人手の問題。 役割の問題。 現場を止められない事情。 経営者には、簡単には動けない理由があります。 だからこそ、 違和感があっても、しばらく様子を見ることもある。 それ自体は、悪いことではありません。 ただ、そのとき大事なのは 「何を見るか」です。 現場の空気なのか。人の動きなのか。言葉の変化なのか。 違和感を感じたとき、 どこを見るかで、その後の判断は変わってきます。 今回は、 判断を急ぐ前に見ておきたいことを整理していきます。 誰の言葉や態度が、現場の空気を動かしているか 現場の空気は、 中心にいる人の言葉や態度に強く引っ張られます。 例えば、 何か話せば会社の愚痴になる。 社長の考えに対して「どうせ無理」と否定が入る。 何か決まっても「また面倒なこと言ってる」と文句が出る。 そういう言葉が日常になると、 周りの受け取り方も少しずつ変わっていきます。 最初はただ聞いているだけだった人も、 いつの間にか同じ温度になっていく。 まず見たいのは、...
仁徠 神意堂
4月28日


社長・経営者が現場の違和感を感じていても、なぜそのままになってしまうのか
前回の記事では、 現場が崩れ始めるときに起きるサインについて書きました。 現場の空気が悪くなる。愚痴が増える。人が少しずつ疲れていく。 そういう変化は、 経営者自身も気づいていることが少なくありません。 「なんか最近、うまく回っていない」 「このままでいいのかな」 そんな違和感を感じながらも、 すぐに大きく動かすわけではない。そのまま進んでしまう。 それは決して、 問題を見ていないからでも、気づいていないからでもないと思います。 今回は、 社長・経営者が現場の違和感を感じていても、 なぜそのままになってしまうのか。 その背景にある現実を整理してみます。 分かっていても、すぐに変えられないことがある 現場に違和感があっても、すぐに人や役割を変えられるとは限りません。 特に小規模の会社では、 ・人手が足りない・任せられる人が限られている・急に抜けられると現場が回らなくなる こうした現実があります。 たとえリーダーに問題があったとしても、 その人を外したり、役割を変えたりすることで 今の仕事が止まってしまうこともある。 だからこそ、...
仁徠 神意堂
4月28日


現場が崩れ始めるとき、最初に起きていること
「最近、現場の空気がなんか重い」 「前みたいにスムーズに回っていない気がする」 そんな違和感を感じ始めたとき、 実際にはすでに、現場のどこかで歪みが生まれていることが少なくありません。 売上や数字に出る前に、 現場の“空気”には必ず変化が現れます。 崩れ始めているとき、現場では何が起きているのか。 実際のケースをもとに整理してみます。 愚痴が“当たり前”になっている あるリーダーが、日常的に不満や文句を口にするようになります。 ・あのやり方はおかしい ・社長の判断はズレている ・給料に見合っていない ・ここまでやるつもりじゃなかった 周りにいるスタッフたちは、最初は 「確かにそうかもしれない」と受け取ります。 ただ、それが毎日のように繰り返されると、 “個人の不満”ではなく、 「ここはそういう会社だよね」という空気に変わっていきます。 “言われたからやる”が増えていく 同時に、現場ではリーダー自身も含めて 「自分で判断しない動き」が増えていきます。 ・社長に言われたからやる ・指示があったから動く ・自分で決めたわけではない 一見すると、経営者の
仁徠 神意堂
4月23日


新規事業に踏み出すか、今の事業に集中し続けるかで迷ったとき
今の事業の売上が少しずつ落ちてきていたり、 既存のお客様への依存が気になったりすることはありませんか。 「もしこの取引が止まったらどうなるんだろう」 そんな不安が、ふとよぎることもあると思います。 業界全体の流れが落ちていると感じると、 なおさら「新しいことを始めた方がいいのでは」と思えてくるものです。 一方で、 今の事業をもっと深く掘り下げたり、 やり方や視点を変えて磨き直していく、という選択もある。 どちらが正解で、どちらが間違い、というものではありません。 どちらも現実的な選択ですし、どちらにも可能性があります。 だからこそ、迷うのだと思います。 その状態のまま考え続けてしまうと、 気づかないうちに時間だけが過ぎていくことがあります。 新規事業にも踏み出せず、 今の事業も変わらないまま、 少しずつ停滞していく… そんな状態が続いてしまうこともあります。 頭の中だけで考えていると、どうしても堂々巡りになります。 もし今、少しでも「変える必要があるかもしれない」と感じているなら、 一度、今の事業と新規の可能性を、並べて見てみる。 そのときに、.
仁徠 神意堂
4月23日


任せているつもりが、放置になってしまうとき
任せているつもりなのに、 なぜか現場がうまく回らない。 売上も伸びず、 スタッフの動きもどこか噛み合わない。 そんなとき、 「なんでうまく動いてくれないんだろう」 と感じることはないでしょうか。 仕事は任せている。 あとは現場に任せているつもり。 でも実際には、 ・何を基準に判断すればいいのか分からない ・どこまで決めていいのか分からない ・やってみても正解かどうか分からない そんな状態になっていることも少なくありません。 これは「任せている」のではなく、 任せているつもりで放置になっている状態です。 任せると放置は、どこが違うのか 任せるというのは、 ただ仕事を渡すことではありません。 本来の「任せる」は、 次のような状態が揃っていることです。 ・どこまで自分で判断していいかが分かっている ・何を基準に決めればいいかが分かっている ・迷ったときに確認できるラインがある つまり、 判断できる状態が用意されているということです。 一方で、放置はどうか。 仕事だけは渡されるけれど、 判断のヒントがない。 結果として現場は、 ・これでいいのか分からな
仁徠 神意堂
3月24日


「そんなこと、自分で決めてやってくれよ」と思うときに起きていること
「そんなこと、いちいち聞かずに自分で決めてやってくれよ」 経営者や上司であれば、 一度は部下やスタッフに対してそう思ったことがあるかもしれません。 日々、判断しなければいけないことは山ほどあります。 売上、仕入れ、人、方向性。 そこに加えて、 現場から上がってくる細かな確認や判断依頼まで一つひとつ対応していたら、正直きりがありません。 だからこそ、 「いくつか選択肢がある中で、私はこう考えていますが、この方針で進めて問題ないでしょうか?」 そんなふうに、ある程度整理された状態で持ってきてほしい。 できれば、自分なりの答えをシンプルにしてから、最終判断だけ任せてほしい。 ……そう感じるのは、自然なことだと思います。 一方で、部下やスタッフの側にも事情があります。 ・「そんなの聞いてない」と後から言われたことがある ・提案しても、結局は上司の考えに寄せられてしまう ・良いのか悪いのか、はっきりしたフィードバックがない ・上司のやりたいことが優先される空気がある そうなると、 「これでいいんですか?」 と確認するしかなくなっていきます
仁徠 神意堂
3月23日


“いいスタッフが急に辞めた”は、本当に突然?
「あの人、いいスタッフだったのに急に辞めてしまった…」 経営をしていると、一度はそんな場面に出会うことがあるかもしれません。 現場を支えてくれていた人ほど、その影響は大きく、 どうしても「なぜ?」という気持ちが残ります。 ですが、こうした出来事は、本当に“突然”なのでしょうか。 辞める前には、必ず違和感がある 実際には、辞めるという決断に至るまでに、 何もなかったということは、ほとんどありません。 小さな違和感や、言葉の端々、 ちょっとした表情や目線、空気の変化。 ふとした会話の中にも、ヒントは出ています。 はっきりとした形ではなくても、 「何か引っかかるもの」は、すでに生まれていることが多いものです。 ただそれが、うまく言葉にできなかったり、 どう伝えたらいいのか分からなかったりして、 表に出てこなかっただけ。 特に、いわゆる“いいスタッフ”ほど、 簡単には離れません。 自分の中で整理しようとしたり、 できるだけ今の環境の中でやろうとしたり、 ギリギリまで踏ん張っていることも少なくありません。 受け止めた“つもり”で終わってしまう
仁徠 神意堂
3月21日


占いって、そこまで分かるものなんですか?
占いの話をすると、よく言われます。 「占いって、そこまで分かるものなんですか?」 そう思う気持ちはよく分かります。 占いというと… ・今日の運勢 ・恋愛の相性 ・ラッキーカラー そんなイメージを持つ方も多いと思います。 ですが、私が使っている五行易は少し違います。 未来を当てるというより、 状況の構造を読み取る占いに近いものです。 ある事業の今後を占ったときのこと 「この事業、この先どうなりそうでしょうか。」 そんな相談を受けたことがありました。 大きな問題が起きているわけではない。 けれど、どこか引っかかる。 このまま続けていいのか、 それともどこかで改善の手を入れるべきなのか。 そんな判断に迷うタイミングだったので 五行易で状況を見てみました。 卦を見ると「構造」が見えてくる 卦を見てまず感じたのは、 少し、やることが増えすぎているかもしれない ということでした。 実際、卦の中では 兄弟の爻が強く出ている形になっていました。 五行易では兄弟は、 競争・分散・同じ役割の増加などを表すことがあります。 つまり、 役割が増えすぎて
仁徠 神意堂
3月12日


辞めるか続けるか迷ったときに「まず見るべきこと」
今のそれ、辞めますか?それとも、まだ続けますか? この質問、 すぐに答えられるでしょうか。 事業でも、仕事でも、サービスでも。 始めるときは、 不安があっても動き出せるものです。 「やってみたい」 「これならいけるかもしれない」 そんな気持ちで前に進んでいく。 始めるときは、 どこかキラキラしていて、 動き出すエネルギーがあります。 でも—— 辞めるときは、まったく違う。辞めていくときは、 静かです。 派手さもなく、 活気もなく、 どこかしょんぼりしている。 そして多くの場合、 始めたときのように スパッと決めることができません。 なぜか… そこには、 簡単には手放せないものが たくさんあるからです。 辞められないのは、想いがあるから 事業やサービスには、 数字だけではないものがくっついています。 立ち上げたときの苦労。 最初のお客さん。 試行錯誤した日々。 そこには たくさんの想いがあります。 だから、 「ここまでやってきたんだから」 「本当は続けたい」 そう思うのは とても自然なことです。 たとえ売上が落ちて
仁徠 神意堂
3月12日


顔出し発信はした方がいいのか?
SNSで情報を発信することは、 今の時代ではごく当たり前のことになりました。 事業主や経営者、個人で仕事をしている人にとって、 SNSは商品やサービスを知ってもらうための大切なツールでもあります。 発信の仕方はいろいろあります。 顔を出さずに、文章や画像だけで伝える方法。 アバターを使ったり、AIで加工して本人が分からない形にする方法。 実際、それでもしっかり仕事につなげている人もいます。 ただ、その一方で やはり本人が前に出ることには意味があります。 顔が見えることで 本当に存在している人なんだ ちゃんと仕事をしている人なんだ この人は本気でやっているんだ そう感じてもらえることも多く、 見ている側にとっての信頼や安心感につながることもあります。 だからこそ、 「顔を出して発信した方がいいのだろうか」 と考える人も多いのではないでしょうか。 顔出し発信を考えたときに浮かぶ不安 ただ、実際に顔を出すとなると、 気になることもいろいろ出てきます。 たとえば 周りの人や近所の人に見られて、どう思われるだろうか 子どもやパートナー、
仁徠 神意堂
3月10日


高額講座・学校・先生…学びの選択で失敗したくないとき
― 講座や師匠選びに迷ったときの判断軸 ― 事業をしていると、ふと感じる瞬間があります。 「そろそろ新しいことを学びたい」 「今のやり方だけでは、少し物足りない」 「別の世界や考え方にも触れてみたい」 今の仕事をさらに良くするために。 自分の価値や視野を広げるために。 学び続けることは、仕事をしていくうえで とても自然な流れだと思います。 けれど同時に、こんな現実も出てきます。 レベルが上がると、学びの価格も上がる 経験を積めば積むほど、 求める学びの質も変わってきます。 ・無料セミナーでは物足りない ・一般向け講座では深さが足りない ・もっと専門的な学びに触れてみたい そうなってくると、当然ながら受講料も上がります。 数万円ではなく、数十万円。 場合によっては、三桁の金額になることもあります。 高いから悪いわけではありません。 むしろ、それだけの価値がある世界もあります。 ただ―― 「失敗したくない」という本音 金額が大きくなるほど、自然と慎重になります。 ・先生と合わなかったらどうしよう ・思っていた雰囲気と違ったら? ・本当に役に立つのだろ
仁徠 神意堂
3月4日


扱いにくいスタッフに「辞めてもらいたい」と思ったとき、経営者は何を基準に判断するか
事業をしていれば、必ず「人」の問題に直面します。 能力が極端に低いわけではない。 明確な規律違反があるわけでもない。 けれど、 頼んでいない場面でも強く意見を出してくる。 周囲のやり方に何かと口を挟む。 本人は正しいつもりでも、なぜか場が疲れていく。 そんな“扱いにくさ”を持つ人が、組織の中にいることがあります。 スタッフからの小さな声が増え、空気が少しずつ重くなり、 気づけば、自分の時間がその調整に奪われていく。 本来向き合うべき業務よりも、その人に関するやり取りやフォローに時間を取られる。 正直に言えば、 「もう辞めてもらえたら楽なのに」 そう思う瞬間もあるでしょう。 けれど、「みんなが嫌がっている」という理由だけでは、経営判断にはなりません。 ここに、経営の難しさがあります。 辞めてもらいたい。でも、すぐに決断できない理由 経営者が最初に向き合うべきなのは、自分の感情と組織の判断基準を分けることです。 面倒だ。 時間が削られる。 疲れる。 それは事実です。 しかし、その感情のまま判断すれば、 説明できない決定になる。 周囲の信頼を失う。
仁徠 神意堂
3月3日


スタッフが定着しない…経営者が抱える本音と向き合う
事業をしていると、避けて通れないテーマがあります。 それが「人」の問題。 ・スタッフ募集をかけても、なかなか応募が来ない。 ・やっと決まったと思ったら、思ったより続かない。 ・「長く働きたいです」と言ってくれた人が、1年で辞める。 正直、きつい。 人を一人採用するのは、 ただ“働き手を増やす”という話ではありません。 求人広告費、教育コスト、現場の時間、空気の変化、 そして何より、こちらの期待… それが動く。 だからこそ、 「人ひとり決めて働いてもらうだけ」 なんて簡単な話ではないのです。 経営者が本当に怖いのは「空白」 人が辞めること自体よりも怖いのは、 ・またゼロから募集しなければいけない ・現場が一時的に回らなくなる ・他のスタッフに負担がかかる ・お店の安定感が揺らぐ この「空白期間」。 事業は生き物なので、 人が不安定になると、そのまま売上や空気に出ます。 だから経営者は、 簡単には「まぁ仕方ない」と言えない。 来てくれた人が、どんな温度なのか 採用のときに、 相手の本音をすべて見抜くことはできません。 ✔ どれくらい本気で働くつ
仁徠 神意堂
2月26日


独立。今ではない…でも、もう決めている。
仕事を辞めたい。 でも、今すぐではない気がする。 そんなご相談は少なくありません。 気持ちはもう離れている。 けれど、立場や責任が残っている。 自分が抜けた後の影響も気になる。 だから動けない。 それは弱さではありません。 自分の立場や周囲への影響まで含めて考えているからこそ、 簡単には動けないのです。 今回は、そうしたケースを五行易で読み解いた一例です。 卦が示していた方向 出たのは 「山風蠱(さんぷうこう)」から「山天大蓄(さんてんたいちく)」への流れ。 ・山風蠱は、歪みやほころびを正す卦。 ・山天大蓄は、力を蓄える卦。 この組み合わせが示していたのは、とても明確でした。 今すぐ辞めるのではない。 整えてから抜ける。 感情で切るのではなく、 準備をして、静かに離れていく。 それが今回の読みでした。 なぜ「今ではない」のか 卦には、 ・気持ちはすでに縮小方向 ・しかし、関係や責任はまだ残っている という状態が出ていました。 長く関わった仕事や人間関係は、 気持ちだけでは終われません。 役割もある。 影響もある。 だからこそ「今ではない」。.
仁徠 神意堂
2月24日


弱さを隠して“できる人でいたい”ほど、本音から遠ざかる。
弱さを見せたくない。 頼られたいし、“できる人でいたい”。 立場が上がるほど、その意識は強くなるものだと思います。 私も以前、そうでした。 ふるまいは落ち着いて見せながら、 不安や迷いがふと表情に出てしまわないか── その気配に、どこか神経を張っていたように思います。 それが見えた瞬間に、 これまで築いてきた信頼まで揺らぐ気がしていたからです。 強くあろうとするほど、 「自分は本当はどうしたいのか」が分からなくなる瞬間があります。 どちらが正しいか、どちらが無難かを考えるうちに、 いつの間にか、自分の基準が後ろに下がってしまう。 弱さを隠しながら“できる人”でいようとするほど、 本音との距離は少しずつ開いていく。 この記事では、その状態がなぜ起きるのか、 そしてどうすれば自分の基準に戻れるのかを整理していきます。 「できる人」であろうとするほど、判断は外に寄る 責任のある立場になるほど、 迷いや不安を表に出さないことが習慣になります。 周りを安心させたい。 期待に応えたい。 判断を任せてもらえる存在でありたい。 その姿勢自体は、とても誠実です。
仁徠 神意堂
2025年12月12日


不安と向き合いながら、それでも進む人へ
不安って、たぶん誰にでもあるんですよね。 でも、いざ自分のことになると、なかなか人には言えなかったりします。 仕事のこと、これからのこと、誰に話せばいいのか分からないまま、 ひとりで抱えて進む日もあると思います。 止まれないし、立ち止まるわけにもいかない。 「とりあえず今日をこなす」みたいな日が続くことだってあります。 もし今、そんなふうに過ごしているなら…。 ここでは、不安と向き合うときって こんな感じなのかもしれない──と、そっと言葉にしてみます。 不安は「弱さ」ではなく、“今の自分”の反応 不安を感じると、 「自分は弱いのかな」と思う人もいるかもしれません。 でも不安って、ただの“反応”なんですよね。 仕事の状況、これからの見通し、人間関係…… 気がかりが増えてくると、 自然と心も体も慎重に動こうとします。 むしろ、不安を感じるのは 「ちゃんと向き合っているからこそ」だと思っています。 責任がある立場の人ほど、 周りの影響まで考えるので、不安を抱えやすいんです。 不安があるということは、 未来を大事にしている証拠でもあります。...
仁徠 神意堂
2025年11月22日


いい人でいた結果、本当の選択が見えなくなる
気づいたら「いい人」でした。 そうなろうと決めたわけじゃないのに、場の空気に合わせてしまう。 自分を守るためなのか、波風を立てないようになのか──そんなうちに、いつの間にか“いい人”を演じていた。 「できる人」でいようとするのも同じです。 できている人の方が認められる。褒められた経験がある。だからこそ、無意識のうちに“できる人”でいなければと振る舞ってしまう。 無理をしているつもりはなくても、どこか自然体でいられなくなるのです。 その瞬間はうまくやり過ごせても、後からふと「あれ、自分はどうしたかったんだろう」と迷いが増していく。 気づいたときには、心と行動がずれていて、なんだか自分らしくない感覚におちいってしまう。 「いい人」でいるほど、自分の気持ちを後回しにしてしまう理由 周りの期待に応えることが優先に 「いい人」でいようとすると、相手の気持ちを優先するクセがついてしまいます。 「ここで意見を言ったら雰囲気が悪くなるかも」「断ったら迷惑になるかも」──そんな考えが先に立ち、本当の自分の望みは後回しになってしまいます。 一度きりなら気にならないか
仁徠 神意堂
2025年9月26日


強がりの笑顔の奥で、本当は心細さに押しつぶされそうなとき
「大丈夫」「できます」「任せて」 気づけば、そんな言葉ばかり口にしてしまう。 その場では自然に出るけれど、あとになって「本当にそう言ってよかったんだろうか」と心配になることがある。 頑張ればなんとかなる気もする。 でも、無理をしているだけかもしれない。 そう思うと、言葉と気持ちのあいだに小さなズレが生まれる。 褒められたいからなのか。 頼れる人と思われたいからなのか。 期待に応えたい気持ちが先に出て、結局また「大丈夫」と答えてしまう。 けれど、そのたびに心の奥では素直な気持ちが押し込められていく。 率直な自分を出せないまま抱え込んでいると、だんだん息が詰まってきて、身動きがとれなくなってしまう。 なぜ強がってしまうんだろう 「弱音を吐くのはよくない」 「人に迷惑をかけちゃいけない」 小さい頃からそんな言葉を耳にしてきた人も多いと思います。 気づけば「弱さを見せる=悪いこと」のように刷り込まれてしまう。 だからこそ、つい強がってしまうのかもしれません。 それに、強がることには確かにメリットもあります。 職場や家庭で「しっかりしている人」と思われれば
仁徠 神意堂
2025年9月24日
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